hamachobiの鯉日記

カープに関することを書いていきます

黒田博樹の覚悟「野球人生がいつ終わっても、悔いはない」ースポルティーバ公式サイトで桑田との対談後編


黒田博樹の覚悟「野球人生がいつ終わっても、悔いはない」|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva|Baseball

前編を読んだ時に予感したとおり、素晴らしい内容となった対談だ。

桑田と交わす「エース論」

桑田 若い頃、カープにいたとき、メジャーに行っている間、そして今……黒田くんは、エースとはどうあるべきだと考えていますか。

黒田 理想は桑田さんのように、投げても、打っても、走っても、野球のすべてにおいて突き抜けた人がエースだと思っています。それが子どもの頃からイメージしている僕の中のエースなんです。ただ僕自身はバッティングとか守備は上手くないので、その中で何を目指すかと言えば、やっぱり立ち居振る舞いだと思ってます。マウンドでの雰囲気というのは大事かなと思います。

黒田のマエケンへの思い。

桑田 今、マエケンの名前が出ましたが、これまで彼がカープのエースとしてやってきて、今シーズンもそういう役割が期待されています。黒田くんにとってのマエケンは、何かを伝えるべき相手なのか、それともライバルとして競っていく存在なのか、どちらですか。

黒田 僕自身はそこまで深く考えていないんですけど……でも、競っていく相手というよりはチームメイトですし、手助けできることはしてあげたいという感じですかね。マエケンはこれまで、いろいろとひとりで背負ってきた部分もあると思うので、そういう部分で何かサポート的なことができればいいかなと思います。それが結局はチームのためになると思いますけどね。

その他、今シーズンの優勝へかける思いなどが綴られている。面白かったのは、桑田と最後に投げ合った試合のことを黒田は覚えていて、桑田は忘れていたこと(9年前の2006年4月27日。桑田は3回途中でKOされて、黒田は被安打3の完封)。ピッチャーって打たれた試合のことは忘れちゃうものなんだろうか。悪いイメージを引きずらないのも名選手の秘訣なのかも。

あと、ファンとしては、黒田に日米通算200勝という偉業を達成してもらいたいところだけど、

桑田 ピッチャーとしては、あと18勝で日米通算200勝ですね。

黒田 僕はそこには本当に現時点ではこだわりがないんです。それこそ0-1で負けても一敗ですし、10対9で勝っても勝ち星になるので、そういう意味でアメリカへ行ってから勝ち負けには執着しなくなりました。ですから、僕の感覚ではそこにこだわりがなくて……優勝できればそういう数字も、もしかしたらついてきてくれるのかもしれませんけど。

って、自分の勝ち星には執着しないと言ってる。ファンとしては、長年、無援護に泣かされてきた黒田が、最後に報われるところが観たいんだ。