hamachobiの鯉日記

カープに関することを書いていきます

今日のカープ本:二宮清純『最強の広島カープ論』。最下位は予想外?

 

最強の広島カープ論 (廣済堂新書)

最強の広島カープ論 (廣済堂新書)

 

 黒田の復帰に一気にカープの人気が高まったのを見て、企画されたんだろうなって思わすこの本。でも実は、意外と冷静に今シーズンを分析していた。

まずは、第1章は、「黒田復帰とカープ女子」ということで、黒田の復帰という出来事とカープ女子という言葉に象徴される近年のカープについて紹介している。菊池や丸といったこの二年、CS進出の立役者となった選手を中心とした話は、実はあまり独自性はない。

第2章「カープ野球とは何か」、第3章「知られざる”伝説”の裏側」、第4章「最強!? 歴代ベストナイン」は、カープの歴史を振り返る話。1975年の初優勝から知ってる人間なら、馴染みのある懐かしい選手たちの話だけど、最近のファンは知らないかもしれない。カープファンなら知っておくべき内容だと思う。

最後の第5章の金石、小早川、西山のOBによる座談会が秀逸。今年の1月30日に行われたということで巷ではカープの優勝予想をする評論家が多い中で、3人はカープの苦戦を心配している。点が取れない打線、崩壊した中継ぎ。彼らが危惧したとおりの展開。

なかなか、厳しいけど面白い本でした。

でも、今シーズンは、これから、これから。