今日のカープ本:『Number(ナンバー)911号 広島優勝特別編集「カープの魂」 』
Number(ナンバー)911号 広島優勝特別編集「カープの魂」 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック ナンバー))
- 作者: Number編集部
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2016/09/23
- メディア: 雑誌
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これは、もう永久保存版。表紙のこの二人の写真と「カープの魂。」という言葉にやられる。
目次。臨時増刊号とかではなく、通常号なのにこの特別編集ぶり。
まず、映画監督、西川美和のエッセイで泣かされる。
「どうして広島東洋カープは、こんなにも人生そっくりなんだろう。」
そうなんだよなぁ、カープの歴史ってなんだか人の人生のようなドラマ性がある。決してハッピーエンドばかりではないだろうけど、そこに自分の人生を重ねてしまう。自分もそうだけど。
選手は毎年入れ替わるけど、まるでカープという野球チームは一つの人格を有しているかのように感じてしまう。
素晴らしいエッセイだった。これを読むだけでも価値がある。
黒田と新井の対談もいい。黒田の引退を知った後に読むとまた感慨深い。今年だけでなく、暗黒期からチームを支えようとしてきたカープの魂は、この二人だった。
この二人を獲得した苑田スカウトの話もいい。
黒田と新井の背中を見て、チームリーダーとして大きな成長遂げた4人。ノムスケ、タナキクマルの同学年カルテット。
そして神ってる誠也の話。
外国人選手の活躍もカープの特徴。特に、ジョンソンとエルドレッドは頑張った。
それと忘れちゃいけないのが抑えの切り札に成長した中崎翔太。江夏豊が語る。
あと、優勝が決まった今だからもう穏やかな気持で見ることができる1996年のメークドラマの話。
今のところ、優勝記念号の中でもベストかも。