今年の文春野球の執筆者の一人のエッセイ。文春野球で読んだことのあるものもあるけど、それ以外のものもあってとても楽しめた。文章だけでなくイラストも秀逸。
この数年、カープが強くなって、カープをネタにした本も多いけど、この本は「強いカープ」じゃなくて「強かろうが弱かろうが愛すべきカープ」が取り上げられている。
もちろん、ファンとしてはカープは強くあって欲しいけど、それだけじゃないんだよな。
今年のカープは、3連覇したのが嘘のように負けがこんでいるけど、むしろ、弱かった昔を思い出して、愛おしくなる。この本は、カープが弱い今こそ、読むべき。
無様な負け方をしたカープへの「愛」が蘇る。