今日のカープ本:清水浩司『愛と勇気を、分けてくれないか』
あっという間に読み終えた。こんなスピードで小説を読んだのは何年ぶりだろう。
痛くて、熱い、「あの時代」青春小説。
あの日、燃え上がった青春の火は、これからも
きっとずっと消えない。 ――秦 基博さん
こんな過去はなかったはずなのに懐かしい。
「青春」ってきっとこうだったのだ。
――西 加奈子さん
痛みも無力も知ってしまった今、進むしかない。
愛と勇気を分けるためさ、進め、進め。
――永作博美さん
いつまでたっても、自分に何かを問いかけてくる。
それが、故郷・広島。――湯崎英彦・広島県知事そうか、あれが青春の正体だったんだ。
痛くて熱い、「あの時代」青春小説の誕生!80年代後半、広島市民球場が、デビューしたばかりのユニコーンが、確かに息づいていたあの日。
ひとりの転校生が、美少女に心を射抜かれた瞬間、それは始まった。
賑やかで、残酷で、なす術もなく熱病に浮かされたようになりながら、それでも全力で立ち向かうしかなかったあの日々が--。
ストーリーにも、人物描写(特にヒロイン)にも、ちょっと納得のいかないところもあるけれど、この熱さはスゴい。
でも、80年代後半の広島って、どんな感じだったんだろう?
広島に住んでいなかった自分には分からない。広島市民にこの本の感想を聞いてみたいな。